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コラム

出戻り転職はあり?元の会社に戻るメリット・デメリットと注意点

✍️ 白川凌雅

「一度辞めた会社に戻る『出戻り転職』ってありなの?」「出戻りって気まずくない?」「出戻り転職のメリット・デメリットを知りたい」

転職したものの「前の会社の方が良かった」と感じたり、退職後に元の職場から「戻ってこないか」と声をかけられたり——出戻り転職(元の会社への再就職)を検討する人は意外と多くいます。

かつては「一度辞めた会社に戻るなんて」というネガティブなイメージがありましたが、近年は人材不足を背景に「出戻り(アルムナイ)採用」を積極的に行う企業も増えています。

この記事では、以下のことをお伝えします。

  • 出戻り転職とは何か・なぜ増えているのか
  • 出戻り転職のメリット
  • 出戻り転職のデメリット・注意点
  • 出戻りしやすいケース・しにくいケース
  • 出戻り転職を成功させるポイント
  • よくある疑問へのQ&A

出戻り転職とは・なぜ増えているのか

出戻り転職の定義

出戻り転職とは、一度退職した会社に再び入社することです。「アルムナイ採用」「カムバック採用」とも呼ばれます。

出戻り採用が増えている背景

近年、出戻り採用を歓迎する企業が増えています。その背景には以下の理由があります。

  • 人材不足:採用が難しい中で、自社を理解している即戦力人材は貴重
  • 採用コストの削減:新規採用より教育コスト・ミスマッチのリスクが低い
  • 即戦力性:業務内容・社風を理解しているため、すぐに活躍できる
  • 外部経験の還元:他社で得た知識・スキル・視点を持ち帰ってくれる

こうした理由から、「出戻り社員歓迎」を明言する企業や、退職者向けのネットワーク(アルムナイ制度)を整える企業が増えています。


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出戻り転職のメリット

メリット①:仕事内容・社風を理解している

出戻り転職の最大のメリットは、「会社のことをよく知っている」ことです。

業務内容・社内ルール・人間関係・企業文化を理解しているため、入社後のミスマッチが起きにくく、すぐに業務に入れます。「思っていた会社と違った」というギャップがほとんどないのは大きな安心材料です。

メリット②:人間関係の土台がある

元同僚・元上司との関係が既にあるため、人間関係をゼロから築く必要がありません。気心の知れたメンバーと働けることは、精神的な負担を大きく減らします。

メリット③:外部経験を評価されやすい

他社で得た経験・スキル・視点を持って戻ることで、「以前より成長した人材」として評価されることがあります。

「一度外に出て視野を広げた」ことが、出戻り後のキャリアにプラスに働くケースもあります。

メリット④:選考がスムーズに進みやすい

会社側が人柄・能力を既に把握しているため、選考がスムーズに進むことが多いです。場合によっては、通常の選考プロセスの一部が省略されることもあります。


出戻り転職のデメリット・注意点

デメリット①:「また辞めるのでは」と見られることがある

一度辞めた経緯があるため、「また同じ理由で辞めるのでは」という懸念を持たれることがあります。

特に、人間関係や待遇への不満で辞めた場合、その問題が解決されていなければ、再び同じ状況になるリスクがあります。

デメリット②:以前と環境が変わっている可能性

退職してから時間が経っている場合、組織体制・メンバー・業務内容・社風が変わっていることがあります。「自分が知っていた会社」と「今の会社」が違う可能性を考慮する必要があります。

デメリット③:気まずさ・周囲の目

一度辞めた人が戻ることに対して、周囲が複雑な感情を持つケースもあります。「なぜ戻ってきたのか」という視線を感じることがあるかもしれません。

ただし、出戻り採用が一般化している現在では、こうした気まずさは以前ほど大きくない傾向にあります。

デメリット④:給与・役職が下がる可能性

出戻りの際、給与・役職が退職時と同じとは限りません。一度退職している以上、勤続年数がリセットされることや、ポジションが変わることがあります。条件面は事前にしっかり確認することが重要です。


出戻りしやすいケース・しにくいケース

出戻りしやすいケース

  • 円満退職だった:退職時に良好な関係を保っていた
  • 辞めた理由がポジティブだった:「キャリアアップ」「家庭の事情」など前向きな理由での退職
  • 元の職場で評価されていた:在職中に実績・信頼があった
  • 会社が人材を必要としている:人手不足・事業拡大のタイミング

出戻りしにくいケース

  • 退職時にトラブルがあった:人間関係の悪化・揉めて辞めた
  • 会社・業界批判をして辞めた:ネガティブな辞め方をした
  • 辞めた理由が解決されていない:待遇・人間関係の不満が変わっていない

出戻り転職を成功させるポイント

ポイント①:退職時の関係を大切にする

出戻りの可能性を残すには、退職時に円満な関係を保つことが重要です。「立つ鳥跡を濁さず」で、引き継ぎを丁寧に行い、感謝を伝えて辞めることが、将来の出戻りの土台になります。

ポイント②:「なぜ戻りたいか」を明確にする

出戻りの面接では、「なぜ一度辞めたのに戻りたいのか」を必ず聞かれます。

「外で◯◯を経験し、改めて御社の◯◯という魅力を実感した」「他社で得た◯◯のスキルを、御社で活かして貢献したい」という形で、前向きな理由を語ることが重要です。

ポイント③:条件面を事前に確認する

給与・役職・勤務条件は、退職時と変わる可能性があります。「以前と同じだろう」と思い込まず、入社前にしっかり確認しましょう。

ポイント④:外部で得た経験をアピールする

「一度外に出たからこそ得られた経験・視点」をアピールすることで、「成長して戻ってきた人材」という印象を与えられます。


FAQ

Q. 出戻り転職は気まずくないですか?

A. 多少の気まずさを感じる人もいますが、出戻り採用が一般化している現在では、以前ほど大きな問題ではありません。むしろ「歓迎される出戻り」も増えています。気まずさより「戻ることで自分のキャリアにプラスになるか」で判断しましょう。

Q. 出戻りすると給与は前と同じですか?

A. 同じとは限りません。退職により勤続年数がリセットされる、役職が変わる、給与体系が変わっているなどの理由で、条件が変わることがあります。逆に、外部経験を評価されて以前より好条件になるケースもあります。事前確認が重要です。

Q. 喧嘩別れした会社に出戻りできますか?

A. 難しいケースが多いです。退職時にトラブルがあった場合、会社側が再雇用に消極的になる可能性が高いです。ただし、当時の関係者が異動・退職している場合や、自分が成長して価値が高まっている場合は、可能性がゼロではありません。

Q. 元の会社から「戻ってこないか」と誘われました。受けるべきですか?

A. 「なぜ辞めたか」「その理由が解決されているか」を冷静に確認することが重要です。辞めた原因が解決されていないまま戻ると、再び同じ不満を抱える可能性があります。条件・環境の変化を確認した上で判断しましょう。


まとめ

  • 出戻り転職(アルムナイ採用)は、人材不足を背景に歓迎する企業が増えている
  • メリット:社風・業務を理解している・人間関係の土台がある・外部経験を評価される・選考がスムーズ
  • デメリット:「また辞めるのでは」と見られる・環境が変わっている・給与役職が下がる可能性
  • 出戻りしやすいのは「円満退職」「ポジティブな退職理由」「在職中に評価されていた」ケース
  • 成功のポイント:退職時の関係を大切に・「なぜ戻るか」を明確に・条件を事前確認・外部経験をアピール
  • 「辞めた理由が解決されているか」を冷静に判断することが最重要

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この記事の監修・執筆

白川凌雅

新卒でリンクアンドモチベーションに入社し、中堅・ベンチャーの組織人事コンサルに従事。 その後、KPMGコンサルティング、他Big4にて上場企業の役員報酬策定や人材開発、PMOをリードし、年間最優秀プロジェクト賞を受賞。

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