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コラム

働きながら転職活動する方法|時間の作り方とバレない対策

✍️ 白川凌雅

「仕事しながら転職活動する時間なんて作れるのか」「会社にバレたらどうしよう」——在職中の転職活動に踏み切れない理由として、この2つが圧倒的に多いです。

結論から言うと、転職活動の大半は在職中に進められており、正しく段取りを組めば、バレることなく・現職を疎かにせずに進められます。

この記事では、働きながら転職活動を完遂するための具体的なスケジュールとバレないための対策を整理します。他の記事では触れられていない「年代別の進め方の違い」や「活動がきついと感じたときの対処」についても解説します。

  • 在職中に転職活動すべき理由
  • 時間の作り方:平日・休日の具体的なスケジュール
  • 会社にバレないための鉄則
  • 面接日程の調整方法
  • 年代別(20代・30代・40代)の進め方の違い
  • 「きつい」と感じたときの対処法

なぜ在職中に転職活動すべきなのか

「辞めてからゆっくり探せばいい」という考えは、実はリスクが高いです。

理由①:精神的な余裕が判断の質を上げる

収入があり「最悪このまま続けられる」という状態で転職活動をすると、焦りが少なく冷静に企業を選べます。一方、離職後は貯蓄が減るにつれて「どこでもいいから決めたい」という心理に傾きやすく、妥協した転職になりがちです。

理由②:採用担当者からの評価が高い

採用担当者の多くは、在職中の求職者を「現在も活躍している人材」として評価します。離職後の求職者には「なぜ辞めてから活動しているのか」という疑問が生じやすく、書類や面接で説明が必要になります。

理由③:比較できるから「辞め癖」を防げる

他社の選考を受ける中で、「今の会社の条件って意外とよかった」と気づくケースもあります。「隣の芝が青く見えていただけ」と判断できるのは、在職中に活動するからこそ。納得のいく比較をしたうえで決断できます。


時間の作り方:平日・休日の具体的スケジュール

1週間の転職活動スケジュール例

働きながら転職活動を進めるには、「いつ何をするか」をあらかじめ決めておくことが重要です。

時間帯 活動内容 ポイント
平日・朝(30分) 求人チェック、エージェントへの返信 脳がクリアな朝に重要な連絡を済ませる
平日・昼休み(30分) メールの返信、面接候補日の確認 スマホで完結する作業に特化
平日・通勤中 企業研究(HP・ニュース閲覧) 「読む・考える」作業向き
平日・夜(1〜2時間) 職務経歴書の作成・推敲、面接対策 集中してアウトプット作業を行う
休日(2〜3時間) 本命企業の面接準備、Web面接 翌週の面接に向けた準備を完結させる

毎日完璧にこなそうとすると疲弊します。「今日は求人を見るだけでいい」という日があっても構いません。1週間単位で活動量のバランスを取る感覚が長続きのコツです。

月単位のスケジュール設計

転職活動全体の期間を「3〜4ヶ月」と設定した場合の月単位の流れです。

主な活動
1ヶ月目 自己分析、転職の軸づくり、職務経歴書作成
2ヶ月目 求人探し、応募(5〜10社)
3ヶ月目 面接、内定獲得
4ヶ月目 退職交渉、引き継ぎ

余裕をもたせると全体で4〜6ヶ月になることも多いです。「3ヶ月で決める」というプレッシャーをかけすぎず、「今月は書類を完成させる」という月ごとの目標を設定すると、ダラダラ続けることを防げます。


会社にバレないための鉄則

転職活動が発覚すると、評価・昇進・チーム内の関係に悪影響が出る可能性があります。内定が出るまでは徹底した情報管理が必要です。

絶対にやってはいけないこと

①会社支給のPC・スマホ・メールは使わない 閲覧履歴・メール送信履歴は情報システム部門に把握される可能性があります。転職活動には必ず私有デバイスを使用してください。

②社内のWi-Fiを使わない どのサイトにアクセスしたか、企業によってはログ管理されています。スマホのデータ通信(4G/5G)かテザリングを使いましょう。

③同僚・職場の知人には話さない 「信頼できる人だけに」と思っても、そこから広がるケースは非常に多いです。内定が出るまでは誰にも話さないのが原則です。

④転職サイトのプロフィールを公開設定にしない 転職サイトによっては、現職の人事担当者が求職者を検索できます。「現在の勤め先には非公開」という設定を必ず確認してください。

面接時の服装について

普段カジュアルな職場では、スーツ姿で出社すると不審がられます。

対策例

  • 面接当日は普通の服装で出勤・退社し、駅のコインロッカーやカフェのトイレで着替える
  • オフィスカジュアル(ジャケット+きれいめパンツ)で面接に臨む職場も増えているため、事前に確認する
  • 面接終了後は着替えてから戻る

有給取得時の理由

「面接のため」とは言わず、**「私用のため」**で申請して問題ありません。労働基準法上、有給休暇の取得理由を申告する義務はなく、「私用」は正当な理由として認められています。具体的な理由を作るとかえって後で整合性が取れなくなることがあります。


面接日程の調整方法

平日日中に設定されることが多い面接。在職中の最大の難所です。

①Web面接を積極的に使う

ここ数年でWeb面接(オンライン面接)は一般的になりました。移動時間がなく、昼休みや勤務前後に対応できるため、在職中の転職活動には非常に有利です。

Web面接の注意点:

  • 背景が映り込まないよう、シンプルな壁を背にする、または背景ぼかし機能を使う
  • 会議室やカフェのプライベートブースを活用する(自宅でない場合)
  • 通信環境を事前にチェックする

②始業前・終業後の時間帯を打診する

多くの企業は「現職の関係で日中の面接が難しい」という事情を理解してくれます。

転職エージェントを使っている場合は、「現在在職中のため、面接は8時〜や19時〜にお願いできますか」と担当者に伝えると、企業側に調整を依頼してくれます。柔軟に対応してくれる企業は採用意欲が高い証拠でもあります。

③有給・半休をまとめて使う

1次・2次・最終と複数回の面接がある企業では、毎回別日に有給を取る必要があります。複数社の選考が重なる時期(2〜3ヶ月目)には、1ヶ月あたり2〜3日の有給を確保しておくと安心です。

有給を一気に使いすぎると職場の負担になりやすいため、「この月はこれくらい取れる」という目安を把握しておきましょう。


年代別の進め方の違い

在職中の転職活動でも、年代によって意識すべきポイントが変わります。

20代の場合

20代は求人数が多く、選考の回転が速いため、比較的短期間(2〜4ヶ月)で転職を完了しやすいです。

意識すること

  • 「なんとなく転職したい」という動機だと面接で見透かされやすい。転職の軸を言語化してから応募する
  • 書類のクオリティより「やる気と成長意欲」が評価されやすいため、面接の場数を踏むことを優先する

30代の場合

30代は即戦力性が問われるため、書類・面接の準備の質が結果を左右します。

意識すること

  • 職務経歴書の「実績・数字」を丁寧に書く
  • マネジメント経験がある場合は積極的にアピールする
  • 夜や休日の時間を「書類のブラッシュアップ」に充てると選考通過率が上がる

スキルに不安がある場合は「転職 30代 スキルなし」の記事もご参考ください。

40代の場合

40代は求人数が絞られるため、量より質で進める必要があります。書類の通過率が下がりやすいため、転職エージェントの非公開求人を活用することが特に効果的です。

意識すること

  • 転職エージェントを複数社登録し、非公開求人の紹介を受ける
  • 「どこでも通用するスキル」より「この職種でこの経験がある」という特定の強みを前面に出す
  • 活動期間が長くなりやすいため、半年程度の見通しを持って動く

「きつい」と感じたときの対処法

働きながらの転職活動は、仕事と並行して続けるものです。途中で消耗するのは当然です。

きついと感じる主なタイミング

  • 書類選考の不採用通知が続くとき:複数の不採用が続くと自己否定に陥りやすい
  • 面接の準備と仕事の締め切りが重なるとき:どちらも手を抜けない状態でパンクする
  • 内定が出ても「本当にここでいいのか」と迷い続けるとき:決められない状態が続くと疲弊する

対処の基本姿勢:「辞めてもいい期間」を決める

「今月末まで続けて、内定が出なかったら一度休止する」という期限を設けると、精神的な負担が軽くなります。転職活動を「無期限に続けなければいけない義務」と捉えると消耗します。

活動の量を一時的に減らす

書類は送り続けながらも、面接の数を絞る・エージェントへの連絡頻度を落とすなど、「ゆるめのモード」に切り替えると、完全に止めるより再開しやすいです。

不採用の理由を確認する

転職エージェント経由での応募であれば、不採用理由のフィードバックを聞けることがあります。「書類が弱い」「経験が合わない」「給与希望と合わない」など原因がわかれば、次に活かせます。原因不明のまま続けることが最も消耗します。


家族・パートナーへの伝え方

配偶者やパートナーがいる場合、転職活動を秘密にするか伝えるかは悩ましい問題です。

伝えるメリット

  • 休日の活動時間を確保しやすくなる
  • 精神的なサポートを得られる
  • 内定後の条件交渉でパートナーの意見を聞きやすい

伝えるときのポイント

  • 「辞める」ではなく「探している段階」と伝える
  • 希望する転職先・年収の見通しをある程度持ってから話す(「なんとなく辞めたい」だと不安を与えやすい)

転職活動全体の進め方と合わせて確認

働きながらの転職活動の位置づけと全体の流れは、「転職活動の進め方ガイド|タイミング・期間・コツを完全解説」にまとめています。

転職のタイミングと時期については「転職のベストタイミングはいつ?時期・月ごとの有利不利を解説」もご参考ください。


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白川凌雅

新卒でリンクアンドモチベーションに入社し、中堅・ベンチャーの組織人事コンサルに従事。 その後、KPMGコンサルティング、他Big4にて上場企業の役員報酬策定や人材開発、PMOをリードし、年間最優秀プロジェクト賞を受賞。

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