転職が多い人の特徴と、面接で転職回数を上手く説明する方法
「転職回数が多いと不利になる?」「面接でどう説明すればいいかわからない」——転職を繰り返してきた人にとって、転職回数は最大の悩みのタネのひとつです。
結論から言えば、転職回数が多いこと自体がアウトではありません。採用側が知りたいのは「なぜ転職を繰り返したのか」と「この会社で定着してくれるか」の2点です。この2点を説明できれば、転職回数が多い人でも採用される可能性は十分あります。
この記事でわかること:
- 転職が多い人に対する採用側の本音
- 「転職が多い人」になりやすい特徴と背景
- 転職回数が多いと本当に不利になるのか
- 面接で転職回数を上手く説明するコツ
- 転職回数が多い人でも採用される企業の特徴
採用側が転職が多い人に感じること
採用担当者が懸念すること
転職回数が多い人を見たとき、採用担当者が抱く懸念は主に以下の3点です:
1. すぐ辞めてしまうのではないか 採用・育成にかかるコストを考えると、すぐに辞めてしまう人を採用することは企業にとって大きなリスクです。「この人もすぐ転職するのでは」という懸念が生じやすくなります。
2. 適応力に問題があるのでは 「どこに行っても合わない」人材ではないか、人間関係や組織文化への適応に課題があるのではないかと疑われることがあります。
3. スキルの一貫性がないのでは 転職のたびに職種・業界が変わっている場合、「何が強みなのかわからない人」という印象になりやすいです。
転職回数の「多い・少ない」の基準
一般的に「転職回数が多い」とされる目安は、年齢÷10回程度が一つの参考値です(例:30歳なら3回以内が標準的という感覚)。ただし、業界・職種・時代によってこの感覚は異なります。IT・クリエイティブ・コンサルタント系では転職が多い方が普通で、これより転職回数が多くても驚かれません。
「転職が多い人」になりやすい背景
転職の軸が定まっていない
「とりあえず今の会社が嫌で転職した」という「逃げの転職」を繰り返すと、転職先でも同じ不満が生まれやすく、またすぐに転職したくなります。転職の軸(何を優先するか・何を実現したいか)が定まっていない人は、転職を繰り返しやすい傾向があります。
入社前のリサーチが不足している
「思っていたのと違った」という理由での早期退職を繰り返す人は、入社前のリサーチが不十分なことが多いです。面接だけで企業を判断し、実態を確認する手段(口コミサイト・職場見学・逆質問)を使いきれていないケースです。
キャリアの方向性が変わりやすい時期にある
20代は特に、職業観・価値観・ライフスタイルが変化しやすい時期です。この時期に多く転職することは珍しくなく、採用側も「若いうちに模索するのは理解できる」と見ることがあります。
会社の事情による部分もある
倒産・リストラ・会社合併・ブラック労働環境など、本人の意思とは無関係の理由での転職は、採用側も事情を考慮します。こうした外部要因による転職は、自分の意思による転職と同じレベルで評価されることは少ないです。
転職回数が多いと本当に不利になるのか
書類選考での影響
転職回数が多いと、書類選考の通過率が下がることはあります。特に「転職回数3回まで」「勤続2年以上」などと採用条件に明記している企業では、書類の段階で弾かれる可能性があります。
対策としては、応募する企業の数を増やすこと、転職エージェント経由で「転職回数を気にしない企業」を紹介してもらうことが有効です。
面接での影響
面接まで進めれば、転職回数の多さを「説明で逆転」できる可能性があります。一貫したキャリアのストーリーと、各転職での成長・学びを具体的に語れれば、「ただ転職を繰り返してきた人」という印象を払拭できます。
転職回数を気にしない企業も多い
近年は、転職回数よりも「何ができるか」「何を成し遂げてきたか」を重視する企業が増えています。特に中小企業・ベンチャー・外資系企業では、転職回数よりもスキルと実績を重視する傾向があります。
面接で転職回数を上手く説明するコツ
基本は「一貫性のあるストーリー」
各転職に「なぜ転職したか」「転職によって何を得たか」という一貫したストーリーを持たせることが重要です。転職ごとにバラバラな理由・方向性だと「流されて生きてきた人」という印象になりますが、「一貫したキャリアビジョンに向かって動いてきた」と説明できれば印象が変わります。
例: 「前職では営業の基礎を学び(1社目)、より規模の大きい案件に携わるために転職しました(2社目)。そこでマネジメントの経験を積み、現在は事業企画に携わりたいという目標のもとで御社に応募しました(3社目)。」
このように各転職をキャリアの「ステップ」として説明できると、転職回数が多くてもポジティブに受け取られやすくなります。
退職理由はネガティブにしない
「人間関係が嫌で」「給料が低くて」という退職理由は、そのまま伝えると悪印象につながります。転職理由はポジティブな表現に言い換えましょう。
「〇〇のスキルをさらに深めるため」「事業の方向性が自分のキャリア目標と合わなくなったため」という形で、前向きな動機として説明するのが基本です。転職理由の言い換え方については転職理由をポジティブに言い換える方法を参考にしてください。
「御社では長く働きたい」という意思を示す
転職回数が多い場合、面接官が最も気にするのは「この人もすぐ辞めるのでは?」という点です。志望動機の中で「御社では〇〇という理由で長く働きたい」という意思と具体的な理由を述べることが重要です。
単なる「安心させるための言葉」ではなく、「御社だから長く働けると思う理由」を具体的に語れることが説得力を生みます。
転職回数が多い場合の職務経歴書の工夫
職務経歴書では、在籍期間が短い会社でも「この期間で何を学び、何を成し遂げたか」を具体的に記載することが重要です。「1年半で○○を達成した」という表現で、短期間でも成果を出してきたことを示せます。
転職回数が多い人の職務経歴書については転職回数が多い人の職務経歴書の書き方で詳しく解説しています。
転職回数が多い人でも採用される企業の特徴
中小企業・ベンチャー企業
大手企業より中小・ベンチャーのほうが、転職回数より「今何ができるか」を重視する傾向があります。即戦力として働ける人材を求めており、転職回数よりもスキル・実績を見てくれる企業が多いです。
外資系企業
外資系企業は、転職に対してよりフレキシブルな文化を持っています。スキルと成果で評価する傾向が強く、転職回数を問題視しないケースが多いです。
人手不足の業界・職種
介護・福祉・建設・IT(特定技術職)など、慢性的に人手不足の業界では、転職回数より「来てくれる人」「即戦力になれる人」を優先する傾向があります。
転職エージェントの活用で企業の絞り込みを
「転職回数が多い人でも積極採用している企業」は、転職エージェントに正直に相談すると紹介してもらいやすいです。エージェントは求人企業の採用方針を把握しており、転職回数を気にしない企業を効率的に紹介してもらえます。
よくある疑問【FAQ】
転職回数が多いと大手企業は諦めるべき?
大手企業の中でも転職回数に寛容な企業はあります。ただし、新卒採用中心の伝統的な大手は転職回数を厳しく見ることが多く、外資系・ベンチャー出身の経営陣がいる大手や、中途採用を積極化している大手のほうが門戸が広い傾向があります。
短期離職(1年未満)が複数ある場合はどうすれば?
短期離職が複数ある場合は、職務経歴書・面接でその理由の説明が特に重要です。会社都合(倒産・リストラ)の場合はその旨を明記することで理解されやすくなります。自己都合の場合は「何を得て何を学んだか」と「次の会社への教訓」をセットで説明することで、マイナスをカバーできます。
転職を繰り返す癖を直したい。どうすれば?
「なぜ毎回転職したくなるのか」を自己分析することが最初のステップです。転職の動機のパターンを把握し、次の転職では転職の軸を明確にしてから動くことで、同じ失敗を繰り返すリスクを減らせます。転職の軸の作り方は転職の軸の作り方完全ガイドをご参照ください。
まとめ
- 転職が多い人に対して採用側が懸念するのは「すぐ辞めないか」「適応力」「スキルの一貫性」の3点
- 転職回数の「多い」基準は年齢÷10回程度が一つの目安だが、業界によって差がある
- 転職が多くなりやすい背景:転職の軸が定まっていない・リサーチ不足・方向性の模索期
- 転職回数が多くても採用される可能性は十分ある。書類選考より面接で逆転のチャンスが大きい
- 面接での説明は「一貫したキャリアストーリー」「ポジティブな退職理由」「長く働きたい意思」の3点が重要
- 中小・ベンチャー・外資系・人手不足業界は転職回数に比較的寛容
転職回数は変えられませんが、その「解釈と説明の仕方」は変えられます。過去の転職を武器に変える準備をして、次のステージへ踏み出しましょう。
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白川凌雅
新卒でリンクアンドモチベーションに入社し、中堅・ベンチャーの組織人事コンサルに従事。 その後、KPMGコンサルティング、他Big4にて上場企業の役員報酬策定や人材開発、PMOをリードし、年間最優秀プロジェクト賞を受賞。