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コラム

転職面接の入室マナー完全ガイド|ドアの開け方から着席まで

✍️ 白川凌雅

転職面接は、ドアを開けた瞬間から評価が始まっています。「本番は質問への回答」と思いがちですが、入室の作法・挨拶・着席のタイミングなど、最初の1〜2分の所作が「この人と仕事できるか」という印象の土台を作ります。

入室マナーは一度覚えれば使い回せるスキルです。本番前に頭の中でシミュレーションしておくことで、緊張した状態でもスムーズに動けるようになります。

この記事では、以下のことがわかります。

  • 面接室に入る前の準備(受付・待合室での振る舞い)
  • ドアのノック・入室の正しい手順
  • 挨拶・お辞儀の基本
  • 着席のタイミングと姿勢
  • 退室時の流れと注意点

面接室に入る前の準備

受付での対応

受付は面接担当者でないとしても、「社員全員が採用の評価者になりうる」という意識を持って、受付でも丁寧な対応を心がけましょう。

受付での一言例: 「本日〇〇時に面接のお約束をしております〇〇(氏名)と申します。よろしくお願いいたします。」

大きすぎず小さすぎず、はっきりと話すことが基本です。

待合室での過ごし方

  • スマートフォンはマナーモードにしておく:できれば電源を切るか、バッグにしまっておく
  • 資料を読む場合は静かに:ペラペラと音を立てずに
  • 姿勢を整えて待つ:背中を丸めて待つのは第一印象のマイナスになる
  • 手荷物は膝の上か足元に整理する

待合室の様子を見ている採用担当者もいます。「本番の前から評価は始まっている」という心構えが大切です。

コートやマフラーの扱い

コートやマフラーは、建物に入る前(エントランス等)で脱ぎましょう。面接室の前や受付でコートを脱ぐのはスマートではありません。脱いだコートは腕に折りたたんで持つか、荷物の上に重ねます。


ドアのノック・入室の正しい手順

ノックの回数

面接室のドアをノックする回数の目安は、3回が一般的なビジネスマナーです(2回はトイレのノックとされる場合があります)。

ノックの手順

  1. ドアの前で姿勢を整える
  2. 3回ノックする(強すぎず弱すぎず)
  3. 「どうぞ」の返事を待つ
  4. 「失礼いたします」と言って入室する

返事がなかった場合は、もう1〜2回ノックして「失礼いたします」と言いながら開ける場合もあります。

ドアの開け方と閉め方

ドアを開けるとき

  • ドアを完全に開けてから入室する(半開きのまま入るのはNG)
  • ドアを大きく開けすぎてバタンと壁に当てないよう注意

ドアを閉めるとき

  • 入室後に後ろを向いてドアを静かに閉める
  • ドアを後ろ手で閉める際、バタンとしないようにする

注意:ドアを閉めるときに面接官に背を向けることになりますが、これは一般的なマナーとして許容されています。「シャッ」と静かに閉めることが重要です。


入室後の挨拶・お辞儀

挨拶のタイミング

入室後、ドアを閉めたらすぐに面接官のほうを向き、挨拶を行います。

挨拶の一言例: 「お時間をいただきありがとうございます。〇〇(氏名)と申します。本日はどうぞよろしくお願いいたします。」

お辞儀の角度

ビジネスシーンでのお辞儀の角度は次の3種類です。

お辞儀の種類 角度 使う場面
会釈 15度 すれ違いざまの軽い挨拶
敬礼 30度 一般的なご挨拶
最敬礼 45度 深いお礼・謝罪

面接での入室時・退室時のお辞儀は**30度(敬礼)**が適切です。

「言ってから頭を下げる」の順序

お辞儀と挨拶の言葉は同時でなく、「言葉を先・お辞儀を後」の順序が丁寧とされます。「よろしくお願いいたします(言葉)→ お辞儀」の流れを意識しましょう。


着席のタイミングと姿勢

着席は「どうぞ」と言われてから

椅子のそばに立ったままで、面接官から「どうぞおかけください」と言われてから着席するのが基本マナーです。促されていないのに勝手に座るのは避けましょう。

荷物の置き場所

カバン・コートは椅子の背もたれの脇(椅子と壁の間)または足元に置きます。机の上に置くのはNGです。

着席後の姿勢

  • 背筋を伸ばす:背中を丸めない
  • 足はそろえる:足を広げて座らない
  • 手は膝の上に:テーブルに肘をつかない
  • アイコンタクト:面接官の目を見て話す(あまり見つめすぎず、適度に視線を外す)

名刺を受け取る場合のマナー

面接で担当者から名刺を渡された場合:

  1. 両手で受け取る(片手はNG)
  2. 「頂戴いたします」と言いながら受け取る
  3. 名刺をテーブルの端(自分の前)に見えるよう置く
  4. 面接中は名刺の上にものを置かない

面接後には名刺を鞄にしまいます(この際も両手で丁寧に)。


退室時の流れと注意点

退室のタイミング

面接の終了を告げられたら、椅子から立ち上がり、椅子を元の位置に戻します。荷物を持ち、面接官に向かって改めてお礼の言葉とお辞儀をします。

退室時の一言例: 「本日はお時間をいただきありがとうございました。どうぞよろしくお願いいたします。」

ドアを出た後も気を抜かない

退室後も廊下・エレベーター・エントランスで社員や採用担当者と遭遇する可能性があります。会釈をしながら礼儀正しく行動することが大切です。


よくある失敗と対策

失敗 対策
ノックを忘れてドアを開けてしまう 入室前にドアの前で一呼吸置く習慣をつける
ドアをバタンと閉める ドアのノブを握ったまま静かに閉める
促される前に座ってしまう 「どうぞ」という言葉を待つことを意識する
荷物を机の上に置く 着席後すぐに足元または椅子の脇へ移動させる
緊張して声が小さくなる 入室前に深呼吸し、腹式呼吸で声を出す

まとめ

転職面接の入室マナーについて、重要なポイントをまとめます。

  • 受付・待合室から評価は始まっている:姿勢・スマートフォンの扱いに注意
  • コートは建物の外(エントランス前)で脱ぐ
  • ノックは3回→「失礼いたします」と言って入室
  • ドアの開閉はゆっくり・静かに:バタンと閉めないよう注意
  • 挨拶は「言葉→お辞儀」の順序で:同時でなく順番に
  • 着席は「どうぞ」と言われてから:促されるまで立って待つ
  • 退室後も廊下・エレベーターまで気を抜かない

入室マナーは一度身につけてしまえば自然に動けるようになります。本番前に声に出してシミュレーションしておくことが、緊張した状態でもスムーズに動ける最大の準備です。


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白川凌雅

新卒でリンクアンドモチベーションに入社し、中堅・ベンチャーの組織人事コンサルに従事。 その後、KPMGコンサルティング、他Big4にて上場企業の役員報酬策定や人材開発、PMOをリードし、年間最優秀プロジェクト賞を受賞。