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コラム

転職の履歴書「本人希望欄」の書き方|空欄NGな理由と正しい書き方

✍️ 白川凌雅

履歴書の本人希望欄、あなたはどう書いていますか?

「特になし」と書いている人、空欄にしている人が多いですが、それでは条件交渉のチャンスを逃している可能性があります。

逆に「〇〇万円以上」「残業なし」と書きすぎると印象が悪くなることも。本人希望欄は「何を書くか・何を書かないか」の判断が大切です。

この記事では、転職における本人希望欄の正しい書き方・使える文例・NG例・よくある疑問を解説します。


本人希望欄とは何か

本人希望欄は、勤務条件や待遇について企業に伝えたい希望を記載する欄です。主に以下のような内容を書きます。

  • 給与・年収の希望
  • 勤務地の希望
  • 勤務時間・残業の希望
  • 入社希望時期
  • その他(特定の条件がある場合)

本人希望欄は「自分の条件を押しつける場所」ではなく、採用担当者と事前にすり合わせるための情報提供の場と考えましょう。書き方一つで採用担当者への印象が変わることを意識して、丁寧かつ簡潔にまとめることが大切です。自分に合った書き方を選んで、転職活動をスムーズに進めましょう。


「特になし」「空欄」は本当にNGか?

結論から言うと、「特になし」や空欄が即アウトというわけではありません。ただし、以下のような場面では損をすることがあります。なお、「特になし」と「貴社規定に従います」は同じ意味合いですが、「貴社規定に従います」と書いた方が丁寧な印象を与えます。転職では印象管理も大切なので、どちらかを選ぶなら「貴社規定に従います」の方が無難です。

損をするケース

状況 損をする理由
給与交渉をしたい場合 「特になし」では相場以下の提示を受けやすい
勤務地に制約がある場合 事前に伝えないと配属後にトラブルになることも
在職中で入社日に余裕が必要な場合 急かされる可能性がある
育児・介護で時間制約がある場合 後から伝えると信頼が下がることも

逆に、給与や勤務条件に特にこだわりがなく、柔軟に対応できる人であれば「特になし」でも問題ありません。大切なのは、自分の状況に合った書き方を選ぶことです。


本人希望欄に書いていい内容・書いてはいけない内容

書いていい内容

内容 書いていい理由
希望年収(下限) 採用側が条件調整しやすくなる
希望勤務地 生活上の理由がある場合は伝えておくべき
入社可能時期 在職中の場合は必須に近い
勤務時間の制約(育児・介護) 正当な理由があれば事前に伝えた方が後トラブルを防げる

書かない方がよい内容

内容 書かない方がよい理由
「週2リモート必須」など細かい条件 書類選考で弾かれるリスクがある
「年収〇〇万円未満は不可」など強い拒否表現 交渉の余地がなくなる印象を与える
「〇〇手当が欲しい」など細かい待遇 書類段階では早すぎる話題
「転職回数が多いので配慮を」など弱みアピール 逆効果になることが多い

また、本人希望欄に「選考を急いでいます」「他社の内定があります」などと書くのも避けましょう。こうした情報は採用側に圧力をかける意図と受け取られる場合があり、印象を下げるリスクがあります。選考スケジュールに関する確認は、面接の最後の逆質問で行うのが適切です。


本人希望欄の書き方:シーン別例文

ケース1:給与の希望を伝えたい場合

前職の給与水準を考慮し、年収〇〇〇万円以上を希望しております。 ただし、条件については入社後の仕事内容と合わせてご相談できればと存じます。

ポイント

  • 「〇〇万円以上」と下限を提示するのが基本
  • 「ご相談できれば」という柔軟な姿勢も加えると印象が良い
  • 現職給与から極端に乖離した金額は書かない(現職の±20%以内が現実的)

ケース2:勤務地に希望がある場合

勤務地は〇〇(都道府県・地域)を希望しております。 転居を伴う転勤は対応が難しい状況ですが、近隣であれば柔軟に対応可能です。

家庭の事情により、〇〇区・〇〇市近郊での勤務を希望しております。

ポイント

  • 「転勤不可」とだけ書くより、理由と柔軟性も添える
  • 子育て・介護など理由がある場合は一言触れると理解が得られやすい

ケース3:入社希望時期がある場合

在職中のため、入社可能時期は現在から〇ヶ月後(〇月以降)を想定しております。 選考の状況によって早める努力はいたします。

できましたら入社は〇月〇日以降でお願いできますでしょうか。 現職の引き継ぎ期間を考慮しております。

ポイント

  • 「〇月から可能」と具体的に示した方が調整しやすい
  • 「選考状況によって〜」と柔軟性を残すと好印象

ケース4:勤務時間・残業の希望がある場合

介護・育児など合理的な理由がある場合は伝えておいた方がよいケースもあります。

介護のため、定時退社(18時まで)を基本として勤務できることを希望しております。 繁忙期など短期的な残業については柔軟に対応いたします。

注意:「残業ゼロ希望」「一切残業できない」のような書き方は印象が悪くなりやすいです。理由と柔軟性を添えることが大切です。


ケース5:複数の希望を伝えたい場合

複数の希望がある場合は、優先順位を整理した上で1〜2項目に絞りましょう。

希望年収:〇〇〇万円以上(前職実績を踏まえご相談可) 入社可能時期:〇月以降(在職中のため、現職引き継ぎ期間として2ヶ月をいただけますと幸いです)

最も重要な2項目以内に絞るのが理想です。


ケース6:特にこだわりがない場合

貴社の規定に従います。

または記入欄を「特になし」にするか、空欄のままでもOKです。


転職理由別・本人希望欄の書き方ガイド

転職の理由によって、本人希望欄で伝えるべき内容は異なります。自分の状況に合わせて参考にしてください。

年収アップが目的の場合

年収アップを目的とした転職では、本人希望欄で希望年収を明示することが有効です。ただし、現職年収を大きく上回る金額を書くと書類選考で落とされるリスクがあります。

戦略:書類段階では「現職年収+α」を書き、面接で交渉を深める

前職年収は〇〇〇万円でした。今回の転職に際して、〇〇〇万円以上を希望しておりますが、職務内容と成長環境を重視しておりますので、ご相談の余地があります。

ワークライフバランス改善が目的の場合

勤務時間・残業・リモートワークへの希望がある場合、書きすぎると「条件が厳しい人」という印象を持たれます。書き方の工夫が必要です。

戦略:「理由+柔軟性」をセットで書く

育児のため、平日の勤務終了は18時を基本としてお願いできますと幸いです。繁忙期など短期的な残業については柔軟に対応いたします。

スキルアップ・キャリアチェンジが目的の場合

給与・勤務地への特別な希望がない場合、本人希望欄は「特になし」または「貴社規定に従います」で問題ありません。ただし入社時期を明示しておくと採用側がスケジュールを立てやすくなります。

在職中のため、入社可能時期は〇月以降を希望しております。貴社のご都合に合わせて調整いたします。

地方からの転職・Uターン転職の場合

勤務地や転居に関わる希望がある場合は、早い段階で伝えておくことが重要です。

現在〇〇在住ですが、〇〇へのUターン(または転居)を検討しており、〇〇エリアでの勤務を強く希望しております。


業界・職種別の書き方ポイント

本人希望欄の内容は、業界や職種によっても戦略が異なります。

IT・エンジニア職

給与水準が高く交渉余地があることが多いため、希望年収を明示することが有効です。リモートワークへの希望も近年では書きやすくなっています。

希望年収:〇〇〇万円以上(前職実績を踏まえご相談可) 勤務形態:在宅勤務を含むハイブリッド勤務を希望しておりますが、出社頻度等はご相談に応じます。

営業・販売職

転勤の可否が重要な要素になることが多いです。転勤不可の場合は早めに伝えましょう。

家庭の事情により、〇〇エリア内での勤務を希望しております。転居を伴う長期的な転勤への対応は難しい状況ですが、近隣エリアへの短期出張は問題ありません。

事務・バックオフィス職

勤務時間・時短勤務の希望がある方が多い職種です。育児・介護の事情がある場合は丁寧に伝えましょう。

育児のため、時短勤務(〇時〜〇時)を希望しております。業務内容・チームの状況に合わせて、可能な範囲で対応いたします。

管理職・マネージャー候補

管理職での転職では、給与交渉が必須です。現職の年収・役職に応じた希望を明示しましょう。

現職では〇〇〇万円(管理職手当含む)の年収をいただいており、同等以上の待遇を希望しております。職責・チームの規模等に応じてご相談できればと存じます。


本人希望欄のNG表現

NG1:複数の強い要求を羅列する

×【NG】 ・年収500万円以上 ・残業なし ・転勤不可 ・週2回リモート必須 ・年間休日125日以上

希望が多すぎると「条件が厳しい人」という印象を持たれます。最も重要な1〜2項目に絞りましょう。

NG2:一方的な要求だけで柔軟性がない

×【NG】 年収は〇〇万円以上でなければ入社できません。

要求の口調が強すぎると、選考にマイナスの影響を与えることがあります。「希望しております」「ご検討いただけますと幸いです」など、柔らかい表現を使いましょう。

NG3:現職年収を大きく上回る希望を書く

現在の年収を大幅に上回る希望額は、書類選考の段階で「条件が合わない」と判断されることがあります。現職年収を軸に±20%程度の範囲で希望を出すのが現実的です。

NG4:試用期間に関する希望を書く

「試用期間なしでお願いします」などの要求は、書類の段階で書くべきではありません。条件として重要な場合は面接・内定後の段階で交渉しましょう。試用期間の廃止・短縮などは、内定オファーを受けた後に「〇〇について確認させてください」と一言添えてから交渉する方が成功しやすいです。

NG5:プライベートな詳細情報を書きすぎる

「子どもが3人いるため〇時以降は難しい」など、過度にプライベートな情報を書く必要はありません。「家庭の事情により〇時以降の勤務が難しい状況です」のように、要点のみ簡潔に伝えましょう。


本人希望欄は選考にどう影響するか

書類選考への影響

本人希望欄の内容が企業の条件と著しく合わない場合、書類選考で不通過になることがあります。特に「給与〇〇万円以上必須」のような絶対条件を書いた場合、採用側が「条件が厳しすぎる」と判断するケースがあります。

書類通過を優先するなら:希望欄には最低限の内容に留め、面接で確認するという戦略も有効です。

面接・オファー段階への影響

書類選考を通過した後は、本人希望欄の内容が交渉の出発点になります。「履歴書に〇〇と書いていましたが、現在もその条件ですか?」という形で面接官に確認されることが多いです。


本人希望欄の内容は面接で確認・交渉できる

本人希望欄に書いた内容は、必ずしも最終的な条件になるわけではありません。面接の過程で給与・勤務条件の交渉ができます。

書類選考を通過するためには、希望欄に強い条件を書きすぎず、まず面接の機会を得ることを優先する考え方もあります。

年収交渉のタイミングや方法については転職の年収交渉はどうやる?タイミングと成功する交渉術を参考にしてください。


コピペで使える本人希望欄の定型文

状況に合わせてそのままコピーして使える文例です。

給与の希望あり(スタンダード版)

前職の年収水準を踏まえ、年収〇〇〇万円以上を希望しております。条件についてはご状況に応じてご相談できればと存じます。

給与の希望あり(柔軟版)

年収〇〇〇万円以上を希望しておりますが、仕事内容・キャリアパスを優先して検討しており、ご相談の余地があります。

勤務地の希望あり(転勤不可)

家庭の事情により、〇〇県内での勤務を希望しております。転居を伴う転勤への対応は難しい状況ですが、同一エリア内の異動については柔軟に対応可能です。

入社時期の調整が必要な場合

現在在職中のため、入社可能時期は〇〇年〇月以降を想定しております。選考の進捗によっては早期入社も検討いたします。

育児・介護で時間制約がある場合

育児(介護)のため、〇時までの勤務をお願いできますと幸いです。繁忙期など一時的な残業については柔軟に対応可能です。

特に希望なし(標準版)

貴社規定に従います。

給与+入社時期の両方を伝えたい場合

希望年収:〇〇〇万円以上(前職実績をふまえご相談可) 入社可能時期:〇〇年〇月以降(在職中のため、2ヶ月程度の引き継ぎ期間をいただけますと幸いです)


本人希望欄を書く前に確認すべきこと

本人希望欄を書く前に、以下の点を整理しておきましょう。

① 自分の「絶対条件」と「希望条件」を分ける

本人希望欄に書くべき内容は、すべての希望ではなく「絶対に譲れない条件」に絞るべきです。

種類 説明 本人希望欄への記載
絶対条件 これがなければ入社できない 記載する(1〜2項目)
重要条件 可能なら満たしてほしい 面接で確認するのが無難
希望条件 あればうれしい 本人希望欄には書かない

② 応募先の求人票を確認する

求人票に「転勤あり」「残業月20時間程度」などの条件が明示されている場合、それに反する希望を本人希望欄に書くと書類選考で除外される可能性があります。まず求人票を確認し、そもそも条件が合うかどうかを判断しましょう。

③ エージェント経由かどうかを確認する

転職エージェントを通じて応募する場合は、本人希望欄の記載よりも、エージェントを通じた事前の条件提示の方が効果的です。エージェントに自分の希望条件を詳しく伝えることで、条件交渉を代行してもらえます。


本人希望欄に関するよくある誤解

誤解①:本人希望欄を全部埋めた方が丁寧

本人希望欄は「多く書けば良い」わけではありません。必要な内容だけを簡潔に書く方が採用担当者には読みやすく、プロフェッショナルな印象を与えます。

誤解②:給与希望を書くと落とされる

必ずしもそうではありません。むしろ給与希望を書いておくことで、採用側が「条件が合う候補者かどうか」を早めに判断でき、無駄な選考を防げます。適切な金額を適切な書き方で書けば、マイナスにはなりません。

誤解③:本人希望欄は書かなくていい欄

採用担当者は本人希望欄を必ず確認します。空欄のままでも問題ない場合もありますが、伝えるべき内容がある場合は必ず記載しましょう。特に入社時期は、在職中の方なら明示しておかないと「いつでも入社できる人」と誤解されることがあります。

誤解④:内定後に条件を変更するのはNGだ

履歴書に書いた希望条件はあくまで「希望」であり、内定交渉の段階で変更・調整することは可能です。内定後に「書類に記載した条件について改めてご相談したい」と申し出るのは、マナーの範囲内です。ただし、内定承諾後の大幅な条件変更交渉は印象が悪くなるため、できる限り内定通知を受けた直後に行いましょう。


本人希望欄がない履歴書フォームの場合

一部の企業の指定様式や、Web入力フォームでは本人希望欄がない場合があります。

対処法 内容
備考欄・自由記入欄を使う あれば、希望条件を簡潔に記入
面接で伝える 「確認させていただきたいことがあります」と切り出す
エージェント経由の場合 エージェントを通じて事前に希望を伝えておく

よくある質問(FAQ)

Q1:「特になし」と書くのは本当にNGですか?

A:即NGではありませんが、条件交渉のチャンスを逃す可能性があります。 給与・勤務地・入社時期に何らかの希望がある場合は、丁寧に記載しておくことで採用担当者との認識齟齬を防げます。特に希望がなければ「貴社規定に従います」でOKです。

Q2:現職より大幅な年収アップを希望していますが、書いていいですか?

A:現職の1.3倍以上の希望は書かない方が無難です。 大幅な年収アップを希望する場合は、書類段階ではなく面接・内定後に交渉する方が成功率が高まります。

Q3:複数社に同時応募しています。各社で本人希望欄の内容を変えても問題ありませんか?

A:問題ありません。 各社の求人・条件・勤務地に合わせて希望欄の内容を調整するのは自然なことです。ただし、同じエージェントを通じている場合は情報が共有されることがあるため、エージェントには統一した条件を伝えておきましょう。

Q4:本人希望欄に「扶養内勤務希望」と書いても問題ありませんか?

A:正直に書いて問題ありません。 ただし、フルタイム勤務を前提とした求人に応募している場合は、書類選考の段階で除外される可能性があります。パート・アルバイト求人や時短勤務可能な求人に絞って応募するか、面接で相談するのが無難です。

Q5:勤務地の希望を書いたら、遠い拠点に配属される可能性はなくなりますか?

A:書類上の約束にはなりませんが、採用担当者への意思表示にはなります。 採用後の配置転換については、内定条件書や労働契約書の内容が重要です。「転勤なし」を明確な条件とする場合は、内定受諾前に書面で確認することをおすすめします。

Q6:本人希望欄に書いた内容を後から変更できますか?

A:面接・内定交渉の段階であれば変更可能です。 「書類に〇〇と書きましたが、詳しく伺った上で再考したいと思います」という形で伝えることができます。

Q7:転職エージェント経由の応募では本人希望欄はどう扱われますか?

A:エージェントが企業との条件交渉を代行するため、本人希望欄の記載は省略されることが多いです。 エージェントには事前に希望条件を詳しく伝えておくと、希望に合った求人を紹介してもらいやすくなります。

Q8:履歴書に本人希望欄を書いたのに、内定後に全く異なる条件を提示されたらどうすればいいですか?

A:内定後の条件交渉は十分可能です。 「履歴書に〇〇と記載した通り、〇〇の条件での入社を希望しております。ご調整いただけますでしょうか」と誠実に伝えましょう。詳しい年収交渉の方法は転職の年収交渉はどうやる?を参考にしてください。

Q9:手書きの履歴書の場合、本人希望欄が狭くて書ききれません。どうすればいいですか?

A:1〜2行に収まる最重要項目だけを書きましょう。 「年収〇〇〇万円以上希望、ご相談可」「入社は〇月以降希望」のように要点だけを簡潔に書き、詳細は面接で補足するのが現実的です。書ききれない内容を無理に小さく詰め込む必要はありません。

Q10:本人希望欄に「在職中」と書く必要がありますか?

A:書く必要はありませんが、入社時期の希望として間接的に伝えるのが自然です。 「在職中のため入社は〇月以降希望」と書けば、在職中であることが自然に伝わります。「現在在職中」と単独で書いても意味はなく、入社時期・引き継ぎ期間とセットで伝えるのが実用的です。

Q11:本人希望欄に「正社員希望」と書くべきですか?

A:求人が正社員求人であれば書く必要はありません。 契約社員・パート・アルバイト求人に応募して「正社員希望」と書く場合は意味がありますが、最初から正社員求人への応募であれば、本人希望欄に雇用形態を改めて記載する必要はありません。

Q12:試用期間中の給与が低い場合、本人希望欄で「試用期間中も同額希望」と書いていいですか?

A:書類段階ではなく、面接・内定交渉の段階で伝えましょう。 試用期間中の条件は企業ごとに異なります。書類段階では「希望年収〇〇万円以上(試用期間中の条件についても確認させてください)」と一言添えるか、面接で直接確認するのが現実的です。

Q13:転職活動中であることを現職に知られたくないので、「連絡先」欄に関する希望を書いてもいいですか?

A:書くことができます。 「選考に関するご連絡は携帯電話(〇〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇)にお願いいたします」と本人希望欄に記載するか、連絡先欄に携帯番号を明記して「連絡は携帯のみ」と書き添えましょう。現職に知られたくない場合、会社の電話番号に連絡が来ないよう事前に伝えておくことが大切です。

Q14:本人希望欄の内容と実際の面接での発言が違う場合、どうすればいいですか?

A:面接の最初に一言断っておきましょう。 「書類提出後に状況が変わり、〇〇の希望が変わっております」と伝えることで、誠実な印象を保ちながら条件を修正できます。書類との矛盾を黙ったまま進めると、後で確認されたときに「なぜ変わったのか」という印象を与えることがあります。


本人希望欄の内容は複数社で統一した方がいいか

複数社に同時応募している場合、本人希望欄の内容は企業ごとに変えてよいのでしょうか?

答えは「変えてOK」 です。各企業の条件・勤務地・求める役割は異なるため、それぞれの求人に合わせて希望欄の内容を調整することは自然なことです。ただし、以下の点に注意しましょう。

同じエージェントを通じている場合は要注意

1社のエージェントが複数の企業に同時に推薦している場合、担当エージェントは各企業への提案内容を把握しています。「A社には転勤不可と言っていたのに、B社には転勤可と言っている」というような矛盾が生じると、エージェントを通じてトラブルになることがあります。

エージェントには統一した希望条件を伝え、企業ごとの細かい調整は履歴書レベルではなく面接・交渉の段階で行うようにしましょう。

直接応募の場合は各社に合わせてOK

企業に直接応募する場合は、各社の求人内容に合わせて希望欄を調整しても問題ありません。「希望年収の幅」「勤務地の希望エリア」などは求人に応じて変えることで、書類通過率を高める戦略がとれます。


まとめ

転職の履歴書「本人希望欄」のポイントまとめ:

ケース 書き方
給与の希望がある 「年収〇〇万円以上を希望、ご相談可」
勤務地に制約がある 理由と柔軟性も添えて
入社時期に余裕が必要 「〇月以降を希望、早める努力もいたします」
育児・介護の制約がある 「〇時まで勤務可能、理由:育児のため。繁忙期は柔軟対応可」
特にこだわりがない 「特になし」または「貴社規定に従います」

条件を伝えることは決して悪いことではありません。ただし、伝え方と絞り込みが大切です。企業への敬意を忘れず、柔軟性を示しながら希望を伝えましょう。

本人希望欄は、転職活動における「最初の条件交渉の場」です。書類選考の通過率を高めながら、入社後のミスマッチを防ぐために最大限活用しましょう。以下の3つの原則を覚えておくと、書き方に迷ったときの判断がしやすくなります。

  1. 絶対条件だけを書く:希望のすべてを書かず、本当に重要な1〜2点に絞る
  2. 柔軟性を示す表現を添える:「〇〇希望ですが、ご相談できます」という一言が印象を和らげる
  3. 書いた内容は面接で必ず確認される:書類と矛盾のないように面接でも話せるように準備しておく
  4. 相手目線で書く:採用担当者が読んだときにどう受け取るかを意識して表現を選ぶ

履歴書全体の書き方については転職の履歴書、学歴はどこから書く?もあわせてご確認ください。また、年収交渉の具体的な方法は転職の年収交渉はどうやる?も参考にしてください。


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白川凌雅

新卒でリンクアンドモチベーションに入社し、中堅・ベンチャーの組織人事コンサルに従事。 その後、KPMGコンサルティング、他Big4にて上場企業の役員報酬策定や人材開発、PMOをリードし、年間最優秀プロジェクト賞を受賞。

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