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コラム

介護職への転職完全ガイド|未経験・異業種からでも成功する方法・年収・資格を徹底解説

✍️ 白川凌雅

「介護職に転職したいけれど、未経験でもできるの?」「介護の仕事は大変そうで年収も低いイメージがあるけど実際はどうなの?」という疑問を持つ方は多いのではないでしょうか。

介護業界は全国的に深刻な人手不足が続いており、未経験・無資格でも採用される求人が多数あります。また、キャリアアップによって収入を着実に上げられる仕組みが整っており、資格取得支援制度を持つ施設も増えています。

この記事では以下の内容を解説します。

  • 介護職の種類と仕事内容の全体像
  • 未経験・無資格から介護職に転職するルート
  • 介護職の資格(初任者研修・実務者研修・介護福祉士)の取得方法
  • 介護職の年収の実態とキャリアアップの道
  • 転職で失敗しないポイント
  • よくある疑問(FAQ)

介護職の種類と仕事内容の全体像

介護職は「施設の種類」によって働き方が大きく変わる

介護の仕事は、働く施設の種類によって業務内容・利用者層・勤務形態が異なります。転職前に、どんな施設で働きたいかをイメージしておくことが重要です。

施設の種類 主な利用者 業務内容 特徴
特別養護老人ホーム(特養) 要介護3以上の高齢者 食事・入浴・排泄介助・生活支援 24時間対応・夜勤あり
介護老人保健施設(老健) 在宅復帰を目指す高齢者 リハビリ補助・日常生活支援 医療・リハビリ要素強い
グループホーム 認知症の高齢者 少人数の日常生活支援・認知症ケア アットホームな環境
デイサービス 在宅の高齢者 日中の食事・レク・入浴支援 夜勤なし・土日休み可能な施設も
訪問介護 在宅の要介護者 自宅での生活支援・身体介護 移動あり・自律的な働き方
有料老人ホーム 比較的元気な高齢者〜要介護者 生活支援・イベント・介護 施設によって差が大きい

介護職の主な職種

施設内での職種も多様です。

  • 介護職員(介護スタッフ):利用者の身体介護・生活支援が主な仕事。未経験からスタートする方が多い。
  • ケアマネジャー(介護支援専門員):介護サービスのプランを作成・管理する。実務経験5年以上+試験合格が必要。
  • サービス提供責任者(サ責):訪問介護チームのリーダー。実務者研修修了が要件。
  • 施設長・管理者:施設全体の運営管理を担う。

未経験・無資格から介護職に転職するルート

「無資格・未経験歓迎」の求人は多い

介護業界は人手不足が深刻なため、「無資格・未経験OK」「資格取得支援あり」の求人が多数あります。未経験でも採用後に研修を受けながら実務を覚えられる環境が整っている施設がほとんどです。

未経験転職でチェックすべきポイントは以下のとおりです。

  • 入職後に資格取得支援制度があるか(費用補助・勉強時間の確保など)
  • 先輩スタッフによるOJT研修があるか
  • 夜勤の有無・頻度が自分のライフスタイルに合うか
  • 給与体系(月給制か時給制か・資格手当の有無)を確認している

「介護職員初任者研修」を先に取得するルート

「まず資格を取ってから転職活動したい」という方は、介護職員初任者研修(旧ヘルパー2級)を取得してから応募するルートがあります。

  • 取得期間:最短1ヶ月(通学集中型)〜3〜4ヶ月(通信+通学)
  • 取得費用:3〜15万円程度(スクールにより差がある)
  • 取得メリット:無資格より採用確率が上がる・資格手当が出る施設が多い

働きながら資格を取得するルート

多くの介護施設は「入職後に資格取得を支援する制度」を持っています。「まず転職して、働きながら資格を取る」という進め方も一般的です。費用を施設が全額または一部負担してくれる場合も多く、離職せずにキャリアアップできます。


介護職の資格体系:ステップアップのロードマップ

介護職の資格はキャリアに応じてステップアップできる体系になっています。

無資格・未経験
    ↓(最短1ヶ月)
介護職員初任者研修(旧ヘルパー2級)
    ↓(実務経験6ヶ月以上)
実務者研修
    ↓(実務経験3年以上+実務者研修修了)
介護福祉士(国家資格)
    ↓(実務経験5年以上+試験合格)
ケアマネジャー(介護支援専門員)
資格 取得期間目安 費用目安 年収への影響
初任者研修 1〜4ヶ月 3〜15万円 月1〜2万円の資格手当が出る施設多い
実務者研修 6ヶ月程度 5〜20万円 サービス提供責任者になれる
介護福祉士 3年以上の実務経験要 受験費用のみ 年収30〜80万円アップのケースも
ケアマネジャー 5年以上の実務経験要 受験費用のみ 年収400〜600万円台を狙える

介護職の年収の実態

平均年収は改善傾向にある

厚生労働省の調査によると、介護職員の平均年収は330〜380万円程度です(施設形態・雇用形態により差あり)。かつては低賃金のイメージが強かった介護職ですが、政府の処遇改善加算制度によって毎年引き上げが続いており、大手法人や好条件の施設では年収400万円以上も珍しくなくなっています。

資格・役職でキャリアアップすると年収が上がる

介護職は資格と役職によって年収が変わる職業です。

キャリアステージ 年収目安
無資格・未経験スタート 250〜320万円
初任者研修取得後 280〜370万円
介護福祉士取得後 330〜420万円
サービス提供責任者 350〜480万円
ケアマネジャー 380〜580万円
施設長・管理者 400〜650万円

夜勤手当が年収を押し上げる

夜勤手当(1回あたり4,000〜15,000円程度)が毎月数回つくことで、月給ベースより実収入が高くなるケースがあります。夜勤ができる方にとっては年収を上げやすい業種です。


介護転職で失敗しやすいパターン

「きつい・汚い・危険」のイメージで応募する施設を絞りすぎる

介護職は確かに体力的な仕事ですが、施設の種類・利用者層・チーム体制によって働き方は大きく異なります。デイサービスや軽度者向けの有料老人ホームは体力的な負担が比較的少なく、夜勤なしで働ける環境もあります。

対策: 「介護職=きつい」と決めつけず、複数の施設形態を見学・比較してから判断しましょう。

夜勤の頻度・シフトの実態を確認しないまま入社する

「夜勤なし希望」と伝えたつもりが、入社後に「月2〜3回の夜勤は全員対応」と言われるケースがあります。雇用条件通知書に夜勤の有無・頻度を明記してもらうことが重要です。

人間関係・チームの雰囲気を確認しない

介護職は少人数のチームで密に働くため、人間関係の影響が大きいです。見学時にスタッフ同士の雰囲気・利用者への接し方を観察することが、入社後のミスマッチ防止に有効です。

処遇改善加算の実態を確認しない

処遇改善加算は政府が介護職員の賃金引き上げのために交付する補助金ですが、施設によって支給方法・金額が異なります。「加算はあるが一括で年1回支給」「加算分が基本給に含まれている」などのケースもあるため、月々の手取り額を具体的に確認しましょう。


介護職への転職活動を成功させる5ステップ

ステップ1:目指す施設形態と勤務条件を決める(1週間)

夜勤の有無・通勤可能エリア・希望する利用者層(高齢者・障害者等)を整理し、施設形態(特養・老健・デイ・訪問等)を2〜3種類に絞ります。

ステップ2:施設見学を積極的に行う

介護施設は見学を受け付けているところが多く、実際の雰囲気・利用者とスタッフの様子を確認できます。見学なしで入社するよりミスマッチが大幅に減ります。

ステップ3:応募書類で「人への関心・コミュニケーション力・体力」をアピールする

介護職の採用担当者が最も重視するのは「利用者に誠実に向き合えるか」「チームで働けるか」「継続して働いてくれるか」です。前職での対人スキル・コミュニケーション経験・継続勤務実績を具体的に書きましょう。職務経歴書の書き方は職務経歴書の書き方完全ガイドを参考にしてください。

ステップ4:面接では「介護を選んだ理由」を具体的に話す

「安定しているから」「求人が多いから」という動機は面接官に響きません。「祖父母の介護経験から」「人の役に立つ仕事がしたいと思い」など、具体的な動機を準備しましょう。転職理由の伝え方は転職理由をポジティブに伝えるコツも参考にしてください。

ステップ5:労働条件・資格取得支援を書面で確認して入社する

月給・夜勤手当・処遇改善加算の支給方法・資格取得支援の詳細を雇用条件通知書で確認してから入社しましょう。口頭のみの約束はリスクがあります。


よくある疑問(FAQ)

男性でも介護職に転職できますか?

はい、できます。男性介護士の需要は高く、特に重介護・身体介護では男性スタッフを求める施設が多いです。近年は男性介護士の比率も増加傾向にあります。

何歳まで介護職に転職できますか?

50代でも転職できます。体力的に対応できることと、長く勤めてくれる意思があることを示せれば、年齢の壁は比較的低い業界です。40代の転職については40代の転職ガイドも参考にしてください。

介護職は腰を痛めやすいと聞きますが本当ですか?

身体介護(移乗・体位変換など)では腰への負担があります。ただし、近年は福祉用具(スライディングシート・移乗リフト等)の普及や研修によって、腰痛リスクが低減されています。施設の福祉用具の整備状況を見学時に確認することをおすすめします。

介護職の転職活動はどれくらいかかりますか?

求人が豊富なため、1〜2ヶ月での内定が多いです。資格を事前に取得する場合は、資格取得期間(1〜4ヶ月)が加わります。転職活動期間の目安は転職活動にかかる期間も参考にしてください。


まとめ

  • 介護職は全国的な人手不足で未経験・無資格でも転職できる求人が多い
  • 初任者研修→実務者研修→介護福祉士→ケアマネと資格でキャリアアップできる体系がある
  • 年収は処遇改善加算の普及で改善傾向。資格・役職で着実にアップできる
  • 夜勤手当で実収入が上がりやすい一方、シフト・夜勤の実態は入社前に必ず確認する
  • 施設見学を行い、チームの雰囲気・利用者への接し方を確認することがミスマッチ防止のカギ
  • 「介護を選んだ理由」を具体的に準備することが採用成功につながる

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白川凌雅

新卒でリンクアンドモチベーションに入社し、中堅・ベンチャーの組織人事コンサルに従事。 その後、KPMGコンサルティング、他Big4にて上場企業の役員報酬策定や人材開発、PMOをリードし、年間最優秀プロジェクト賞を受賞。

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